野菜スープ。野菜スープ。野菜スープ。野菜スープ。 この1週間、呪われたようにそのことばかり考えていた。 仕事にこんなにはまったことはなく、 チョコレートを食べているときも、カツどんを食べているときも、 大きめ野菜が手軽に取れる驚きのフリーズドライ製法の野菜スープが 私を待っているような気がしていた。 #
by hipoiho
| 2009-01-17 13:32
| 日々
『ハドリアヌス帝の回想』を読み終えた。 濃かった。 作者ユルスナールによる覚書にはこの小説が出来るまでの約25年の紆余曲折が断片的に書かれており、以下のエピソードが妙にグッときたのだった。 第二次世界大戦のあと、作者は戦争中にスイスに預けておいた家族の書類や昔の手紙のつまったトランクの整理をする。古い手紙の束に目を通していると、「いとしいマルクス」ではじまる書類を発見する。 マルクス?どの友達?どの恋人?どの遠縁の親戚? しばらくして、マルクスがマルクス・アウエリウスであり、その手紙が自分が昔書いたこの小説の草稿の断片だとわかる。 「このとき以来、是が非でもこの著作をふたたび書くことだけが問題になった」のである。 ユルスナールにとって第二次大戦がどういうものだったのかは書かれていないし、自分が戦争について何か言えるほど知りもしないのも分かっているが、それにしてもユルスナールのハドリアヌス帝は第二次大戦をこえて作者自身に語りかけてきたのである。 小説は、「いとしいマルクス」ではじまる皇帝ハドリアヌスのモノローグで全編語られている。 「神々はもはやなく、キリストはいまだいない、ひとり人間のみが在る比類なき時期」 小説の中の賢帝ハドリアヌスは最後まで賢帝なのだが、同時に人間なのである。その設定からして、私が今まで読んだことのない類の小説で、しかも小説でしか成り立たない世界だろうと思われた。人がこういう人間を思い描けることと、それを読む者に思い描かせる凄まじさに呆然として3連休の2日目が終わっていったのだった。 #
by hipoiho
| 2009-01-12 14:26
| 本
年末から「ハドリアヌス帝の回想」という本を読んでいる。著者のユルスナールが女性だからか、読んでいると自分が皇帝になったような気分になる。 特に気に入っているくだりは、ハドリアヌス帝が自分の時間を(人生を?)自由に使う精神と肉体の訓練と技術。 ・数種の文章を一度に口述、あるいは読みながら話す。 ・感情・思考・仕事をいつ何時でも中断でき、またふたたび続行できるよにする。 あたかもそれらが奴隷であるかのように追い払ったり呼び寄せたり出来るように。 ・一つの考えを選んでそれ以外の気を散らす用事、無数の出来事を中心となる考えの上に石柱を飾るブドウの装飾のように掛けておく。 ・もっとも重い勤めでさえも全身全霊を上げることなく完全に遂行する。 などなど 本をひらくと自分がそんなことの出来る人間になった気になれる。 #
by hipoiho
| 2009-01-08 00:53
| 本
今日で三が日が終わる。 現実は甘くないのである。 明日は、今年の年間計画を真剣に練る。 自分に与えられたことを一つづつ着実に取り組んでゆくしかないのだ。 とにかく、去年出来なかった大掃除を1月中には終わらよう。 #
by hipoiho
| 2009-01-03 23:38
| 日々
年末忙しかったせいか、お正月休みに入ったら風邪をひいた。 「とにかく風邪を治す」という口実であまり役に立つようなことはしないことにした。 今日やったことといえば、半分結晶化してしまった梨のシロップを湯銭にかけてかき回し再び透明にもどしたこと。やすみやすみ行ったので3時間ほどかかった。 あと、箱根駅伝を5区だけ見た。 柏原くんすごいなあ。 とかいいながらうたたね。 ふと気付くと日が暮れている。 お正月って贅沢だなあ。 #
by hipoiho
| 2009-01-02 18:03
| 日々
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